漢文句形

• 未嘗敗北


  書 いまだ嘗て敗北せず

  現 まだこれまでに敗北したことがない
• 人当知足


  書 人当に足るを知るべし

  現 人は当然満足することを知るべきだ
• 将入門


  書 将に門に入らんとす

  現 今にも門に入ろうとする
• 君宜還


  書 君宜しく還るべし

  現 あなたは帰るのが良い
• 須尽歓


  書 須らく歓を尽くすべし

  現 歓楽を尽くす必要がある
• 過猶不及


  書 過ぎたるは猶ほ及ばざるがごとし

  現 ゆき過ぎているのは及ばないのと同じだ
• 蓋言爾志


  書 蓋ぞ爾の志を言はざる

  現 どうして自分の思いを言わないのか
• 秦王怒不許


  秦王怒りて許さず

  秦王は起こって許さなかった
• 彼非敵也


  彼敵に非ざるなり

  彼は敵ではない
• 吾無罪


  吾罪無し

  私には罪がない
• 不能起


  起くる能はず

  起きることができない
• 不可殺之


  之を殺すべからず

  之を殺すことができない
• 不得入


  入るを得ず

  入ることができない
• 過則勿憚改


  過てば則ち改むるに憚ること勿かれ

  失敗したら改めるのにためらってはいけない
• 時、不可失


  時は、失ふべからず

  時機は、失ってはいけない
• 不復飲酒


  復た酒を飲まず

  二度と酒を飲まなかった
• 秦不敢動


  敢へて言ふ無し

  諌言しようとするものはいなかった
• 不常得油


  常には油を得ず

  いつも油を得られるとは限らない
• 勇者不必有仁


  勇者は必ずしも仁有らず

  勇者は必ずしも仁義があるとは限らない
• 両雄不倶立


  両雄は倶には立たず

  両雄はともには立たない
• 無不狼狽


  狼狽せざるは無し

  うろたえない者はいなかった
• 非無賢人


  賢人無きに非ず

  賢人がいないわけではない
• 非不説子之道


  この道を説ばざるに非ず

  先生の教えの道を喜ばないのではない
• 不可不許


  許さざるべからず

  許さないわけにはいかない
• 不能不信


  信ぜざること能はず

  信じずにはいられない
• 不得不賞


  賞せざるを得ず

  賞を与えないわけにはいかない
• 無書不読


  書として読まざるは無し

  書物で読まないものはない
• 王使人学之


  王人をして之を学ばしむ

  王が人に之を学ばせる
• 我令人求之


  我人をして之を求めしむ

  私は人に之を求めさせる
• 呉遣将救之


  呉賞を遣はして之を救はしむ

  呉は将軍は派遣して之を救援させる
• 盆成括見殺


  盆成括殺さる

  盆成括が殺された
• 見疑於斉君


  斉君に疑はる

  斉君に疑われた
• 王欺於張儀


  王張儀に欺かる

  王は張儀にだまされた
• 為関羽所囲


  関羽の囲むところと為る

  関羽に包囲された
• 何恥之


  何ぞ之を恥づる

  どうしてこれを恥じるのですか
• 仲父安識之


  仲父安くんぞ之を識る

  仲父はどうしてこれを知ったのか
• 君何為哭

  君何為れぞ哭する

  あなたはどうして大声で泣くのか